私的良著【論語と算盤】
2024年から新一万円札になるとかで今話題になってる渋沢栄一さん。
今になってちょいちょいその名前も耳にするようになってきましたね。
大河ドラマとかになったりもして。
見てないのでそちらの内容は分かりませんが。
(そもそもNHKは一切見ない。)
読んだことの無い皆さんはこのタイトルである論語(ろんご)と算盤(そろばん)と聞いて
小難しい話、もぅ、ええて。
ってなりますよね。(笑)
わかります。
わかりますよ。
しかし、思ってるほど決して小難しい話ではないのです。
分かりやすく現代語訳もしてくれております。
論語=道徳
算盤=経済
こう捉えていただくとより分かりやすいかと思います。
一度読んでおもしろくないなと思った本ならさっさと売り飛ばしてしまうのですが、この本は私の本棚に残り続けてる数少ない著書です。
(と言うか、落書きだらけでとても売れる状態ではない。)
経済には道徳が伴わなくてはならない
自分一人の利益を得ようとするのではなく、コミュニティあるいは社会全体としての利益を生むような経営理念を取り組むべきである
こう言ったものが分かりやすく書かれております。
アドラー心理学で言うところの「共同体感覚」に非常に共通する部分がありますね。
資本主義の視点がズレてきている現代の日本にとってもう一度原点を見直すきっかけとなる貴重な1冊です。
さてそんな日本人にとって素晴らしい言葉を遺した渋沢さんですが、
彼も決して完璧な人間だったわけではないそうで、
女関係は超だらしなかったそうな。
孫娘からはガチで軽蔑されていたらしい。(笑)
確かに…言われてみればスケベそうな顔をしている。(笑)
ヒゲがあればまた印象が違っていたと思うのですが。
(渋沢さんがいまいち有名にならなかったのはヒゲが無いからと言う説もあるみたいです。)
まあ、そんなところも人間としての味があっていいじゃないですか。
かつての文豪達のクズエピソードもさながら
そんな一面も知るとどこか親しみが湧いてくるのは私だけではないはず。
本屋ならどこにでも売ってるし中古なら数百円で買えるので気になった方は是非。